

「氷が作られる音はするけど、結局落ちてこない…」
「修理するか買い替えるか迷うし、どうすればいい?」
古いホシザキ製氷機でありがちなトラブルの一つが、氷を凍らせた後に正常に収穫(落下)できないという症状です。今回ご紹介するのは、ホシザキIM-36TLという36kgクラスの製氷機が故障し、氷が落ちなくなった事例。千葉市にある店舗オーナー・M様がLINEでご相談くださり、最終的に当店が1万円で買い取ることになりました。
本記事では、
- 故障機種のスペックやよくある原因
- LINEでのやり取りから集荷までの流れ
- 修理 vs. 買取 vs. 買い替えの費用比較
- 送料や搬出方法などの具体的な段取り
などを詳しく解説します。壊れて使えなくなった製氷機を「どうにかしたい…」と考えている方に役立つ情報が満載です。ぜひ最後まで読んでみてください。
1. LINEでのやり取り:氷が落ちない製氷機を買い取ってほしい
今回ご相談いただいたのは、千葉市にお店を構えるM様。LINEにて、
「故障してしまっている製氷機があります。氷はできる気配はあるのですが、落ちてこないんです。買い取りは可能でしょうか?」
とメッセージをいただきました。当店が「氷の錬金術師」というサービス名を聞き、壊れたままでも買い取ってもらえるのでは?と検索されたそうです。
ヒアリング内容
- 型番:ホシザキIM-36TL(あるいは近い世代のT-Lシリーズ)
- 症状:電源は入り、水の流れる音はするが、氷が落下してこない
- 周辺状況:上部の蒸発器(凍結部)はかなり冷たくなるが、最終的に氷が収穫されない状態
当店では故障状態のままでも買取可能かどうか、まず型式と症状を確認したうえで査定金額を提示します。今回の場合は、送料込み1万円での下取り(実際には送料元払いで当店が負担)を提示し、ご承諾をいただきました。
2. ホシザキIM-36TLとは?36kgクラス古参モデルの特徴
IM-36TLは、ホシザキが1990年代後半〜2000年代前半に展開していた"T-Lシリーズ"に属する製氷機です。1日あたり約36kgの氷を作る能力があり、中小規模店舗に人気のあったサイズ感といえます。主なスペックは以下の通り。
項目 | 数値 | 備考 |
---|---|---|
製氷方式 | セル方式キューブ(28×28×32mm) | 角氷 |
製氷能力 | 34/36kg(日) (室温20℃/水温15℃ 50/60Hz) | "36"は60Hz時の数字 |
貯氷量 | 自然落下11kg、最大ストック18kg | 一度に大量の貯氷はできないが充分 |
外形寸法 | W630×D500×H800(mm) | 幅63cm、設置場所に要注意 |
消費電力 | 260/285W (50/60Hz)、最大電流7.0A | 冷却部品は古いタイプ |
冷媒 | R134a (180g) | 現在のR600aなどと比べやや旧世代 |
重量 | 約56kg | 搬出時は2人以上が望ましい |
発売時期 | 1995〜2002年頃 | 部品供給が限られている場合あり |
T-L世代はすでに生産終了から久しく、修理用部品が入手困難なケースも多いです。また、内部の収穫モーターやポンプが経年劣化しやすく、氷が落ちないという故障がしばしば起きます。
3. 「氷が落ちない」原因は収穫モーター?よくある故障ポイント
IM-36TLを含むホシザキ製のT-Lシリーズで「氷が落ちてこない」ときに考えられる主な故障ポイントは以下です。
- 収穫モーターのギア・軸折損
- 通称"緑色のモーター"がカムを回して氷を落とす。ここが壊れると凍った氷を排出できない
- モーターASSYの部品代は1〜1.1万円ほど
- 氷厚センサーの誤作動
- 氷が規定の厚みに達していないのに収穫動作に入るor動作しない
- 修理は数千〜1万円台だが、配線が古いと追加修理のリスクも
- 散水ポンプの不調
- ポンプの回転が弱く、氷が十分に凍結しきらない → 一部凍るが落ちない
- 本体分解で交換が必要になり、2〜3万円かかることも

今回、M様から送られた写真には緑色のモーター付近が損傷している形跡があり、収穫モーター故障が濃厚と判断しました。
4. 修理と買取、どちらがお得?費用シミュレーション
故障した製氷機を今後も使い続けたい場合は、部品交換(出張修理)が選択肢に入りますが、T-Lシリーズは古い型式ゆえ部品供給が不安定。一方、買取してもらい他の製氷機に買い替えるのも手です。ざっくりした費用感は以下の通りです。
選択肢 | 費用目安 | ダウンタイム | コメント |
---|---|---|---|
収穫モーター交換(出張修理) | 2〜3万円程度 | 1〜3日 | モーター部品(1万円前後)+技術料(1万円前後)+出張費(5千円〜)で2〜3万円台に収まる場合が多い |
発送修理(宅配修理) | 2〜3万円+送料 | 4〜7日 | 送付・返送の往復送料が高くなりがち。予備機なしだと飲食店は営業に支障が出る |
古いT-Lシリーズが別箇所も故障の場合 | 3万円〜5万円以上 | ー | 基板や圧縮機などを合わせて修理するとさらに費用がかさむ |
壊れた状態で買取り+買い替え | −1万円(査定) | 1〜5日(代替機) | 本体を売って現金化し、別の製氷機に買い替える。新品or中古は10〜20万円台が多い |
当店で中古機購入(例:IM-35Mなど) | 7〜9万円前後 | 3〜7日 | 古いT-L機より電気代を下げられる可能性あり。売却して買い替えのほうがトータル得になるケースが多い |
ポイント:
- 「一箇所だけの故障」で2〜3万円程度の修理費なら延命もアリ
- 古い機種で複数箇所の不具合が想定される場合は、売却(一部現金回収)→ 新しい製氷機へという選択肢が経済的
5. 当日の流れ:住所・日程・振込方法をLINEで確定
M様の場合、以下のようなやり取りで最終的に買取が決まりました。
- 当店査定の回答:送料別1万円での下取り提案
- 実際には送料は当店負担。
- お客様情報の確認
- 住所:千葉市
- 8階のビル、エレベーター有り
- 店名、電話番号、名前
- 日程調整
- ※ただし繁忙期で時間指定が難しいため、ドライバーから当日連絡→集荷
- 振込先の提示:
- 当店は査定金額を先払い
- 領収書:配送する製氷機に貼り付けて同梱する形
結果として、お客様は破損機を処分費用無しで売れたうえ、一部の金額が手元に残る形となりました。
6. 壊れた製氷機でも1万円査定できる理由:部品価値を見極める
「動かないのに1万円も出して買い取る?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。当店が提示できる理由は、以下の点にあります。
- 圧縮機(コンプレッサー)が生きている可能性
- 高額部品の一つで、中古需要がある
- 基板や外装にも転用価値
- 基板が無事なら他の同世代機への移植が可能
- ステンレス外装を他機種で再利用するケースも
- 需要のあるサイズ帯
- 36kgクラスは中小規模店舗に人気があり、再生すれば中古流通もしやすい
- 再生リユースに特化
- 当店は「氷の錬金術師」として壊れた製氷機を積極的にリユース。通常なら0円査定になる場合でも高めの金額を提示可能
もちろん故障内容によって査定額が変わる場合はありますが、M様のように「氷は作ろうとしているが落ちない」程度の故障なら、1万円は妥当と判断しました。
7. 集荷・梱包について:8階の店舗でも宅配業者が安心サポート
「ビルの8階だけど、搬出大変じゃない?」と思われるかもしれません。しかし、当店は「アートセッティングデリバリー(旧ヤマト運輸)」など宅配業者の特殊便を利用して2名集荷を手配します。
- エレベーターがあれば、特に問題なく搬出可能
- 階段しかない場合でも、2人で丁寧に降ろす
- お客様は排水・給水を外し、残水を抜いておくだけ
- 梱包は不要、業者が当日そのまま車に積み込み
宅配ドライバーから事前連絡が入り、到着時間の目安がわかるので対応もしやすいです。
8. まとめ:古い機種でもまずは査定!修理か買取か検討してみよう
- ホシザキIM-36TL(T-Lシリーズ)は古いモデルで、収穫モーター故障などによる「氷が落ちない」トラブルが起きやすい
- 修理費は2〜3万円が目安だが、複合故障だと5万円以上になる可能性も
- 壊れた状態でも1万円前後の査定が出せるのは、部品価値や再生需要があるため
- 送料や搬出手間も当店が手配するので、お客様は大きな負担なしで売却可能
- 「まだ修理しようかな…」と迷う場合も、まず査定額を知っておくと判断しやすい
「古いし壊れてるし、もう価値はないよね…?」と思い込まず、ぜひ一度ご相談ください。今回のように10年以上前のモデルでも1万円近い査定がつくケースは珍しくありません。特にホシザキの"T-Lシリーズ"は部品や需要の兼ね合いで壊れたままでも購入希望者が一定数存在します。
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氷が落ちなくなった製氷機も、正しくリユースすれば現金化できるかもしれません。修理か買取か、どちらが得か迷われているなら、「氷の錬金術師」の無料査定で目安額を確認してみてください。
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