
飲食店や事業所で使わなくなった製氷機を買い取ってほしい――そんなお悩みで当店「氷の錬金術師」にご相談くださる方は少なくありません。今回は、大和冷機工業(DAIWA)の「DRI-55LMT」と見られる大型製氷機の買取を希望されていたお客様とのやり取りを紹介します。
結果から言えば、「本体がかなり古く、なおかつサイズも大きい」ため、当店では引き取りが難しいケースと判断しました。なぜ古い大型製氷機だと買い取ってもらいにくいのか? あるいはどういった機種なら買取対象になり得るのか? 本記事を通じて解説していきます。
1. LINEでのやり取り:大きくて古い製氷機、買い取れますか?
今回のお客様、Kさんからは以下のようなメッセージをいただきました。
「事業所で使わなくなった故障中の製氷機があります。古い型式かもしれませんが買い取っていただけますか?」
私たち「氷の錬金術師」では、基本的に宅配業者(ヤマト運輸)での集荷手配を行うため、日本全国からの買取を承っています。しかし、型式を確認したところ「大和冷機工業のかなり大きい型式」と判明。そこで「ここまで大きいものは下取りが難しい」と回答せざるを得ない状況となりました。
2. DRI-55LMT(大和冷機工業)の基本スペック
大和冷機工業(DAIWA)の「DRI-55LMT」は、中〜大規模の飲食店向けに開発されたアンダーカウンタータイプのキューブアイス製氷機です。以下に主な仕様をまとめます。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
外形寸法 | 幅800×奥行525×高さ800(mm) | アンダーカウンターに収まりにくい可能性あり |
電源 | 単相100V (50/60Hz) | 事業所や飲食店向けに設計 |
製氷能力 | 約57kg/日(室温20℃・水温15℃)約49kg/日(室温30℃・水温25℃) | 環境温度・水温で変動 |
貯氷量 | 約27kg(自然落下時:約20kg) | 大容量の貯氷スペースを確保 |
氷の形状 | キューブアイス | 1回の製氷で49個 |
消費電力 | 265W(50Hz)/285W(60Hz) | 比較的省エネ設計 |
冷媒 | R134a(220g) | HFC系冷媒 |
質量 | 約57kg | 重量があるため運搬に2人以上必要 |
発売時期 | 古い型式(現行はDRI-55LMTF) | 部品供給が難しい可能性 |
3. なぜ古い大型製氷機が買取不可になるのか?
「大きければ買取価格も高くなるのでは?」と思われがちですが、古い大型製氷機の場合、以下のような理由で買取対象外となるケースが多いです。
- 需要と供給の問題
- 大きすぎる製氷機は設置スペースの限られた店舗では扱いにくく、中古市場でも需要が限られる
- 修理や再生にコストがかかる
- 古いモデルだと部品の入手が難しい、修理に多額の費用がかかるリスクが高い
- 配送料の高さ
- 大型機は運搬が大変で、宅配業者のサイズ制限や費用がかさむ
- 買取業者が赤字リスクを負いやすい
今回のケースでも「ここまで大きいのは当店では下取り不可」と回答せざるを得ませんでした。単純に「製氷能力が高い=高価買取」とはならず、再販や再生が難しいモデルは買取しづらいのが現実です。
4. 修理やメンテナンスが難しいモデルの特徴
古い大型製氷機を修理しようとすると、以下のような問題が起こりやすいです。
- 部品の廃盤:メーカーで生産終了になっており、パーツが存在しない
- バルブや配管の固着:長年使用しているとバルブが固着して外せず、作業が困難
- 冷媒漏れ・コンプレッサー故障:大型機は一度壊れると修理費が高額に
- 運搬に人手が必要:現場で分解しないと搬出できない場合も
修理や清掃を含め、専門業者に依頼すると「新しい機種を買った方が安かった…」という結果になることも少なくありません。
5. 古い製氷機をスムーズに処分・売却するには
リサイクル業者やスクラップとして処分
- 地元のリサイクル業者に引き取りを打診
- ステンレス外装だけでもスクラップとしての価値はある
オークションやフリマアプリでの出品
- ヤフオク、メルカリなどに1円スタートで出品すれば買い手が付く可能性も
- ただし、保管場所や梱包・配送の負担が大きい
新機種への買い替えで業者下取り
- 大手厨房機器販売店などで、新品or中古機購入時に下取りを交渉
- ある程度の値引きになるケースあり
今回のように「専門の買取業者が下取り不可」という回答でも、他の方法で処分や売却ができる場合があります。
6. まとめ:買い取り対象外でも、まずは相談してみて
- 大和冷機工業「DRI-55LMT」は約57kg/日クラスの大容量モデル
- 古い型式で大型になるほど、中古市場での需要が低く、部品調達も難しい
- 買取不可と判断されても、リサイクル業者やオークションなど別の選択肢がある
結論として、今回の「DRI-55LMT」は当店では引き取りが難しいと回答しました。しかし、他の業者やオークションでは取引される可能性もあるため、必ずしも"処分しかない"とは限りません。
もし今お使いの製氷機が古くて大型でも、まずはお気軽にお問い合わせください。当店が買い取れない場合でも、他の処分方法や下取り先、オークション出品のアドバイスなどお力になれる面があります。製氷機は捨てようとすると処分費用がかかることも多いので、売却の可能性を探る価値は大いにありますよ。
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「古い機種でも、まずは相談してみる」――それが余計な手間やコストをかけずに済む近道です。当店で対応できない場合も、できる限り最適な方法をご提案します。製氷機の処分でお困りの方は、お気軽にご連絡ください。