今回は、ホシザキの製氷機「IM-25M」に発生した電源トラブルについて解説します。製氷機が「電源が入らない」という症状で動かなくなり、その原因を特定し修理を行った事例です。
この製氷機は、E8エラー(ポンプモーターの故障)を修理したばかりで、ヤフオクで販売され発送準備をしていた矢先のトラブルでした。中古品特有の注意点についても触れながら、修理のプロセスをご紹介します。一緒に問題の原因を探っていきましょう!
1. トラブルの症状:電源が入らない
製氷機IM-25Mは、ポンプモーターの故障に伴う「E8」エラーが発生していたため、前日にこの部分の修理を完了していました。ヤフオクで購入者が見つかり、発送前に動作確認を行ったところ、なんと電装ボックスにあるブレーカーを上げても電源が入らないという新たな問題が発生していたのです。
まさかの展開に、私たちも驚きを隠せませんでした。一体、何が原因なのでしょうか?
2. 電装ボックスの構成と故障箇所の特定
ホシザキIM-25Mの電装ボックス内には、以下の3つの主要部品が収められています。
- ブレーカー:AC100ボルトの電流を管理し、異常時には電流を遮断する。
- パワーサプライ:AC100ボルトをDC24ボルトに変換する基板で、制御基板やその他の低電圧部品に電力を供給します。
- 制御基板:DC24ボルトで動作し、製氷機全体の動作をコントロールする重要な基板です。
この3つの部品のうち、どれかが原因で電源が入らなくなっている可能性がありました。そこで、まずテスターを使って電装ボックス内の電圧を順に確認していきます。果たして、どの部品が犯人なのでしょうか?
3. 故障箇所の診断:テスターでの電圧チェック
最初に、ブレーカーにAC100ボルトの電圧が来ているかを確認しました。ブレーカー自体には電圧が正常に届いていることがわかったため、次にパワーサプライの24ボルト出力をチェックしました。すると、パワーサプライからはDC24ボルトの電圧が出ていないことが判明しました。
この結果から、パワーサプライが故障していると判断できました。電源が入らない原因は、AC100ボルトをDC24ボルトに変換するパワーサプライが動作しなくなっているためと結論づけました。つまり、パワーサプライこそが今回のトラブルの真犯人だったのです!
4. パワーサプライの交換と動作確認
故障しているパワーサプライを新品の部品に交換し、再度動作確認を行いました。交換後、ブレーカーを上げると無事に電源が入り、製氷機が正常に動作することが確認できました。こうして、予定通りのタイミングで発送準備が整い、購入者に発送することができました。製氷機が新しい持ち主のもとで活躍できるようになったのです!
5. 中古製品の注意点とメンテナンスの重要性
この事例は、修理後でも思わぬ故障が発生することがある中古製品の難しさを物語っています。中古の製氷機やその他の業務用機器は、経年劣化により内部の部品が予期せぬタイミングで故障するリスクが高まります。そのため、以下の点に注意して取り扱うことが大切です。
- 発送前の動作確認:特に中古品は、修理後や出荷前にしっかりと動作確認を行うことが重要です。これにより、予期せぬトラブルを未然に防げます。
- 定期的なメンテナンス:中古の製氷機は定期的にメンテナンスを行うことで、長期間の安定稼働が期待できます。特に電装系統の点検は重要で、早めの対策が故障リスクを減らします。
- 交換部品の予備:中古機器を使用する場合、パワーサプライや制御基板といった主要な交換部品を予備として用意しておくと、万が一の故障時に迅速な対応が可能になります。
適切なメンテナンスと準備が、中古製氷機を長く健康に使うための秘訣なのです。
製氷機のトラブルは氷の錬金術師にお任せを!
もし製氷機が故障してしまい、修理が難しいと判断された場合や、不要になった場合でも、私たち氷の錬金術師では製氷機の買取サービスを行っています。電源が入らない状態でも、動作不良があっても買取可能ですので、お気軽にご相談ください。
業務用製氷機は新品や中古を問わず高価なため、故障している機器でも適切な査定を行えば価値があることが多いです。買取査定は無料で行っておりますので、廃棄を検討する前にぜひ買取のご相談をいただければと思います。
製氷機のトラブルは、私たち氷の錬金術師にお任せください。あなたからのご相談やお問い合わせを、心よりお待ちしております。