今回は、ホシザキ製の業務用製氷機「IM-35L-1」で発生した「氷ができるまでに1時間以上かかる」というトラブルについて解説します。通常であれば、製氷機は夏場でも30分ほどでしっかりとした氷ができるように設計されていますが、倍近くの時間がかかっている状態は、冷却効率の低下が原因である可能性が高いです。
今回は、その原因と解決策について詳しく見ていきます。一緒に製氷機の心臓部を探検しましょう!
1. トラブルの症状:氷ができるまでに1時間以上かかる
お客様からのご相談で、「氷ができるまでに1時間以上かかる」という症状が確認されました。通常、製氷機は夏場の高温環境でも約30分でしっかりとした氷を作ることができますが、今回のIM-35L-1では倍の時間がかかっており、これでは業務に支障が出てしまいます。一体、何が原因なのでしょうか?製氷機の心臓部に異変が起きているのかもしれません。
2. 冷却効率の低下の原因:凝縮器の油汚れ
製氷機が氷を作るためには、内部の冷却システムが正常に動作し、効率よく熱交換が行われる必要があります。今回のトラブルの原因は、凝縮器(コンデンサー)の油汚れでした。凝縮器は、製氷機の冷却工程において非常に重要な役割を担っており、高温高圧のフロンガスを常温常圧の状態に戻す「熱交換」を行う部品です。
凝縮器のフィン部分が汚れていると、外気と接触して効率的に熱を放散することが難しくなり、結果として冷却性能が低下します。この状態が続くと、冷却スピードが遅くなり、氷ができるまでの時間が延びてしまいます。まさに、製氷機の心臓部である凝縮器が、汚れによって働きを鈍らせているのです!
3. 凝縮器フィンの汚れが冷却に与える影響
凝縮器フィンはアルミ製で、冷却システムの効率を保つために外気と直接触れる構造になっています。フィンと外気の間に油汚れがたまっていると、以下のような問題が発生します。
- 熱交換の効率低下:汚れが熱の伝わりを妨げ、冷却能力が低下します。
- 冷却時間の延長:効率的な冷却が行われないため、氷を作るまでの時間が長くなります。
- 消費電力の増加:冷却に時間がかかることで、電力消費も増加し、結果的に運転コストが上昇します。
つまり、凝縮器の汚れは製氷機の健康状態に直結しているのです。この心臓部の汚れを取り除くことが、トラブル解決の鍵となります。
4. 油汚れの洗浄方法:専用薬品を使用した清掃
凝縮器フィンに付着した油汚れを取り除くためには、通常の水洗いや拭き掃除だけでは不十分です。今回の修理では、専用の薬品を使用して油汚れを熱で溶かし、フィンをきれいに洗浄しました。この薬品洗浄により、フィン部分が新品同様にきれいになり、冷却効率が回復しました。
また、凝縮器フィンだけでなく、製氷機の各部分も分解清掃を行い、内部の汚れやカビをしっかりと取り除きました。これにより、製氷機全体の冷却性能が改善され、再び通常のスピードで氷を作ることが可能になりました。製氷機の心臓部が蘇ったのです!
5. メーカーの清掃サービスと自社メンテナンスの重要性
凝縮器の洗浄は、ホシザキのメーカーに依頼することも可能で、約20,000円で清掃サービスを受けることができます。ただし、こうしたメンテナンスは定期的に行う必要があるため、自社での分解清掃や日常的なメンテナンスも重要です。
製氷機は飲食店の営業に欠かせない機器ですので、汚れや冷却性能の低下が見られる場合は、早めにメンテナンスを行いましょう。製氷機の心臓部を健康に保つことが、美味しい氷を作り続けるための秘訣なのです。
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