
飲食店の大型製氷機で意外と多いのが、「扉を閉めても勝手に開いてしまう」というトラブル。今回ご紹介するのは、ホシザキのIM-95TL-1(1日約95kgの氷を作れる大型アンダーカウンター型)を所有するT様からのご相談事例です。LINEでやり取りしながら問題点を特定したところ、扉のヒンジに入っているトーションばねが片方欠損している可能性が高いことが判明。
そこで「バネ交換で安価に修理する」か、「そのまま当店で買取する」かという選択肢を提示した結果、買取の場合は5,000円+送料負担で対応可能というオファーに至りました。最終的には新しい製氷機への買い替えと時期を合わせてお引き取りすることに。この記事では、その詳細なやり取りや修理費用との比較、買取の流れを解説します。
1. LINEでのやり取り:扉が閉まらない…バネが足りない?
T様のご相談
「横浜市緑区の飲食店です。製氷機(IM-95TL-1)は氷が普通に作れるんですが、扉を閉めても勝手に開いてしまうようになりました。
現在はマジックテープで固定しており、見た目が悪いので買い替えを検討中です。」
このように、製氷機としての性能には問題なく氷が作れる状態。しかし、
- 扉が自然に開く → 扉のバネが欠損?
- 修理費用が高そう → いっそ売却したい
という状況でした。当店ではまず、ヒンジ部分の構造をご説明し、ばね交換だけで簡単に直せるケースが多いことをお伝えしました。


2. IM-95TL-1の基本スペック:95kgクラスの大型モデル
IM-95TL-1はホシザキが展開する「約95kg/日」製氷能力をもつアンダーカウンター型で、1日の利用量が多い店舗向けです。現行モデル「IM-95TM-1」の前世代にあたります。
項目 | 値 | 備考 |
---|---|---|
製氷能力 | 92/101kg(日)(20℃/15℃ 50/60Hz)78/86kg(日)(30℃/25℃) | 室温・水温により変動 |
貯氷量 | 自然落下28kg/最大ストック38kg | 大型庫内でピーク時も安心 |
外形寸法 | W1000×D600×H800(mm) | 搬入口幅75cm以上が推奨 |
本体重量 | 約75kg | 設置や搬出に2人以上必要 |
消費電力 | 単相100V 460/530W | 最大電流10A |
冷媒 | R134a(150g) | 環境負荷はR600aより高い |
製品年式 | 〜2000年代前半が多い | 実物の銘板を要確認 |
大量に氷を必要とする中規模〜大規模飲食店や居酒屋に適したモデルで、扉にはトーションばねが2本仕込まれているのが特長。15〜20度ほど扉を傾けると自動的に閉まる構造になっています。
3. 扉が自然に開く5つの原因:実はバネ交換だけでOK?
扉の自動クローズ機構が機能しなくなり、自然に開いてしまう原因は以下が想定されます。
- トーションばねの欠損・折損
- ヒンジ部に2本あるうちの1本が消失しているor折れた
- 1本だけだとバネ力が足りず、扉が閉まりきらない
- ヒンジ摩耗
- 10年以上使用でガタつきが大きくなり、バネの力を十分受け止められない
- ヒンジASSY交換が必要
- ドア枠やパッキンの変形
- ドアが歪み、きちんと閉まらなくなる
- 重度の場合はドア全体の交換もあり
- 汚れや異物が挟まっている
- ヒンジ部やパッキンにゴミが溜まり、スムーズに閉まらない
- DIY補修不良
- すでにバネなどを代用品で修理しており、サイズが合わない
中でもトーションばね1本が紛失しているだけであれば、部品代1,000円程度+作業15〜30分で修復できる場合が多いです。ところが、オーナー様が「修理費用が高そう」と感じてしまうと、まとめて買い替えや売却に踏み切るケースがあります。
4. 修理か買取か?費用シミュレーション
修理費用の目安
選択肢 | 費用目安 | コメント |
---|---|---|
ばね部品交換(出張修理) | 12,000〜18,000円 | 作業30分+出張費・技術料含む |
DIYでばね交換 | 1,000〜3,000円 | 部品をホームセンターやネットで調達。素人でも比較的容易 |
ヒンジASSY交換 | 20,000〜25,000円前後 | ばね+ヒンジが摩耗している場合は交換。10年以上使用なら同時実施推奨 |
買取・売却という選択肢
- 買取下取り:5,000円+送料当店負担(今回提示)
- ヤフオクやメルカリ:1円スタートで1週間程度あれば2〜3万円で売れる可能性も
「機能的には製氷できるし、あと数年使いたい」という場合は、ばね交換(DIY含む)が圧倒的にコスパが良いです。一方「もう新しい機種に変えたい」「修理の手間すら省きたい」という場合、売却して5,000円を回収するのも一つの選択肢です。
5. なぜ壊れた製氷機を5,000円で買い取れるのか?
今回の製氷機は「氷は普通にできる」=圧縮機や冷却ユニットは正常と推測できます。扉のバネ欠損くらいなら、少額投資で修理可能なので、中古再販や部品取りの価値が十分見込めます。
- 扉ばね補修 → 中古機として再生可能
- 冷却ユニット健在 → 部品転売で利益化
- 大型モデル(約95kg/日)は需要が根強い
送料は当店が負担しても黒字化できるため、5,000円という査定が成り立つのです。オーナー様からすれば修理の手間を省けるうえ、送料もかからず現金が手元に残るというメリットがあります。
6. 集荷の流れと注意点:大型機なら2名対応&台車必須
IM-95TL-1のような75kgクラスの製氷機は、搬出に2名以上or台車が必須です。当店は運送会社(ヤマト運輸・アートセッティングデリバリー)に2名集荷を依頼し、以下のようなフローで実施します。
- 集荷日時の調整
- 遅めの時間帯(18〜21時)の希望を聞き、前日or当日にドライバーから電話連絡
- 給水・排水ホースを外す
- 中に残水があると輸送時にこぼれるため、事前に抜いておく
- 梱包は不要
- 簡易段ボールなどで外装を保護する程度でOK
- サイズは200サイズ(1m×0.6m×0.9m程度)扱い
- 車の荷台 or 店舗から直接運び出し
- エレベーターや台車があればスムーズ
今回も「車の荷台渡しが可能」ということで、オーナー様サイドの協力により搬出が容易になり、大型製氷機でも問題なく集荷が完了しました。
7. まとめ:DIY修理でも数千円、買い替えでも売却益が得られる
- 扉が勝手に開く原因は、ヒンジのバネ(トーションばね)の欠損・折損が最多ケース。
- 修理費は出張込みで1〜2万円台、DIYなら数千円で済むことも。
- 大型製氷機の扉トラブルとはいえ、補修パーツが比較的安く手に入る可能性が高い。
- 売却(買取)の場合は、当店なら5,000円+送料当店負担で実施可能。
- 店舗オーナーの負担は最低限で済み、すぐに新製氷機への買い替え資金を確保できる。
もし扉のバネをDIYで交換するのが面倒、あるいは新しい機種に切り替える予定があれば、壊れたままでも売却して出張修理費を節約できるわけです。実際のところ、「あと数年使ってもいい」と思えるなら部品交換、「もう更新したい」と思うなら買取がおすすめです。
「扉が閉まらない」なんて些細なトラブルでも、実は修理コストは意外にかさむことがあるし、逆に数百円レベルのパーツで直ることも。迷われているなら、まずはLINEで症状の写真や動画をお送りください。24時間以内に概算費用や買取査定を提案できます。
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