今回は「ホシザキIM-25M」のメンテナンス作業の事例を写真付きで紹介します。
製品紹介:ホシザキIM-25Mの魅力
ホシザキIM-25M製氷機は、その高い省エネ性能で業界内で注目を集めています。このモデルは、従来の製品や競合他社の製品と比較して、電気代と水道代を大幅に削減できることが特徴です。(L-1タイプに比べ電気代、水道代50%削減)
具体的には、電力消費は145/165Wと非常に低く抑えられており、製氷能力も約24/26kg/日(室温20℃、水温15℃の条件下)と効率的です。また、最大ストック量は約14kgと、小規模から中規模の飲食店に適しています。
さらに、フッ素プレコートステンレスを採用することで、傷がつきにくく汚れが落ちやすいため、メンテナンスの手間が軽減されます。デジタル表示による機械の異常通知や、凝縮器やファンモーターの引き出しが可能であるため、点検や修理が容易になっています。これにより、より短時間でのメンテナンスが実現されています。
安全性や衛生面にも配慮されており、全機種に漏電遮断器が装備されているほか、断水や停電後も正常に運転を再開できる機能が備わっています。扉のハンドル形状は、上部からのほこりや水滴の侵入を防ぐ設計になっており、衛生的な氷の製造をサポートします。
ホシザキIM-25Mの詳細はスペックは以下のとおりです。
項目 | スペック |
---|---|
電源 | 100V 50/60Hz |
外形寸法 (幅×奥行×高さ) | 395×450×800mm |
消費電力 | 160/180W |
製氷能力 (室温20℃, 水温15℃) | 約24/26kg/日 |
製氷能力 (室温30℃, 水温25℃) | 約19/22kg/日 |
自然落下時貯氷量 | 約8.5kg |
最大ストック量 | 約14kg |
消費水量 (室温20℃, 水温15℃) | 約0.05m³/日 |
消費水量 (室温30℃, 水温25℃) | 約0.04m³/日 |
製品質量 | 34kg |
知っておきたい!メンテナンスの重要性
メンテナンスは、中古製氷機の性能と長寿命を保つために不可欠です。特に、見た目が清潔でも、機械の内部の汚れが性能に大きく影響することがあります。暑い時期には、凝縮器の汚れが特に問題となり、機械の負荷を増大させたり、製氷時間を延長させたりする可能性があります。そのため、定期的なメンテナンスが重要であり、これには外観だけでなく、機械内部の徹底的な清掃も含まれます。
具体的なメンテナンス手順
1. 汚れの確認と基本的な分解清掃
最初に、機構部やドア周りなどを外して、庫内、ドア付近、機構部の汚れを確認します。中古製氷機は外見がきれいでも内部に汚れが溜まっていることが多く、これらの汚れが性能に悪影響を及ぼすため、徹底的な清掃が必要です。
2. 凝縮器の薬品洗浄
凝縮器の汚れは、特に注意が必要です。専用薬品を使用して凝縮器を洗浄することで、暑い時期に機械の負荷が増大するのを防ぎます。この手順は専門的な作業であり、メーカーに依頼すると高額な費用がかかることがあるため、購入時にはこの部分が綺麗なものを購入するようにしてください。
3. 庫内と機構部の洗浄
最後に、庫内や機構部全体を洗浄し、カビや水垢を除去します。この作業によって、機器を長期間にわたって清潔に保ち、最適な性能を維持します。
トラブルシューティング: 貯氷スイッチの修理
ホシザキ製氷機IM-25Mにおける一般的なトラブルシューティングの例として、貯氷スイッチの修理があります。この部分は、氷が満タンに達すると傾き、それによって製氷機が製氷を停止させる重要な役割を持っています。しかし、時にはこのスイッチが傾いた状態で戻らなくなり、製氷機が氷の製造を続けることができなくなる問題が発生します。
修理手順の概要
- 貯氷スイッチの確認:最初に、氷が満タンになると製氷を停止させる機能を持つ貯氷スイッチが正常に機能していないか確認します。問題が発生している場合、スイッチは傾いた状態で固定され、元に戻らないことがあります。
- 清掃とグリスアップ:スイッチが適切に動作しない原因として、汚れや摩耗が考えられます。この問題を解決するために、スイッチ部分を慎重に外して、汚れを除去します。その後、適切なグリスを塗布してスムーズな動作を促進し、再び正しい位置で機能するようにします。
- 動作テスト:清掃とグリスアップの後、スイッチが正しく動作するかテストを行います。これには、製氷機を再度稼働させ、氷が満タンになった際に製氷が停止するか確認する作業が含まれます。
修理の重要性
貯氷スイッチの問題は、製氷機のオーバーフローや氷の過剰生産を引き起こす可能性があり、結果としてエネルギーの無駄遣いや機械の損傷につながることがあります。このような問題を未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスと、問題の初期段階での対応が不可欠です。
このトラブルシューティングは、ホシザキ製氷機IM-25Mをはじめとする多くの製氷機に共通する問題の一つです。適切な対処法を理解し、実施することで、長い期間、製氷機本来の性能を維持したまま利用できます。
まとめ
本記事をお読みいただき、ホシザキIM-25M製氷機のメンテナンスの重要性とその具体的な手順について理解を深めていただけたことと思います。この製氷機のように、定期的なケアを施すことで、機器の性能を長期にわたって保つことができ、ビジネスの成功にも大きく寄与します。
もし、お手元にメンテナンスが必要な製氷機がある場合や、修理が難しい製氷機をお持ちであれば、ぜひ私たちにご相談ください。壊れた製氷機の買い取りも積極的に行っておりますので、この機会にお問い合わせいただければと思います。