製氷機メンテナンスと清掃

ホシザキ製氷機IM-25L-1の故障・基板交換修理事例|修理不能でも高価買取OK!

業務用の製氷機は飲食店やホテル、イベント会場など、あらゆるシーンで「欠かせない存在」です。しかし、稼働時間が長く水や氷を扱う性質上、どうしてもトラブルや故障が起こりやすいのも事実。今回は、人気機種として知られるホシザキ製氷機「IM-25L-1」の修理実例を通じて、よくある症状・修理方法・日頃のメンテナンスポイントを解説します。

さらに、当社「氷の錬金術師」では「修理のご相談」も承っておりますが、残念ながら修理不能の状態になった製氷機でも積極的に高価買取を行っています。「もう動かないから処分するしかない…」と思う前に、ぜひ最後までご覧ください。
(※修理相談や買取依頼は文末のLINEまたは問い合わせフォームからどうぞ。)

ホシザキ製氷機「IM-25L-1」は、1日に約25kgのキューブアイスを製造できる小型クラスの機種です。カフェやバー、個人経営のレストランなどでは使い勝手がよく、設置面積も比較的コンパクト。そのため中古市場でも根強い人気があります。

  • 製氷能力:約 25 kg/日(室温20℃・水温15℃時)
  • 外形寸法:幅395×奥行450×高さ850 mm(公称値)
  • 消費電力:240~250W(単相100V)
  • 貯氷量:自然落下時 8kg、最大ストック 11.5kg

2005~2008年あたりのロットが多く出回っており、年式によっては内部部品の劣化やスケール(カルシウム汚れ)が進行している場合があります。しかし、部品交換や定期清掃をしっかり行えば、まだまだ活躍できるポテンシャルを持った機種です。

今回ご紹介するのは、「氷は作れているのに数時間稼働すると止まってしまう」というトラブルで持ち込まれたIM-25L-1の事例。具体的には以下の症状でした。

  1. 氷自体はできるが、数時間稼働すると止まる
  2. サービスコールランプが点滅してストップ

一般的に、ホシザキ製氷機のサービスコールランプ(赤ランプ)は、「点灯」と「点滅」で原因の切り分けが行われます。点滅の場合は基板やセンサー系統の異常を示すことが多く、今回の修理でもコントロール基板(制御ボード)の誤作動が疑われました。

実際に調べてみると、以下のモーター類に正規の電圧(AC100V)が供給されていないことを確認。

  • 排熱用ファンモーター
  • 水皿を上下させるアクチュエーターモーター

いずれも問題が起きたタイミングで電圧が“0V”近くになるなど、基板からの電力供給が止まっていました。そこで、基板交換に踏み切ることになったのです。

補足として、ホシザキ「IMシリーズ」の多くのモデルでは、サービスコールランプ(赤)が「点灯」か「点滅」かで原因の大枠を把握できます。

  • ランプが点灯:コンデンサ(放熱器)の目詰まり、給水電磁弁の閉弁不良、冷媒漏れなど
    • バックアップタイマ(約45分経過)で製氷完了に至らなかったときの停止が典型
  • ランプが点滅:コントロール基板自体の異常やセンサー系統の異常
    • ファンやアクチュエーターモーター、各センサーへの電力供給が制御されず止まる

点灯と点滅が混在するケースだと、基板が誤検知を繰り返している可能性が高くなります。今回はまさに両方の症状が同じ個体で起きており、基板を疑う決め手になりました。

(1) 初期点検

  • 外観チェック:コンデンサに大きなホコリや油汚れが詰まっていないか
  • 電気系統の測定:排熱ファン、アクチュエーターモーター、給水電磁弁などの端子電圧
  • 制御基板へのアクセス:正面右奥のボックスを開けて基板の状態、配線の接触不良を確認

(2) 基板交換

  • 安全対策:漏電ブレーカーを落とし、10分ほど待って残電を放電
  • 配線の撮影:スマホで写真を取り、配線ミスを防止
  • 古い基板を外す:ネジやコネクタを慎重に外す
  • 新しい基板を取り付け:逆の手順でコネクタを差し込み、ネジ留め

基板品番はいくつか互換が存在し、「2A1410-02」や「4A5520-01」などが流通しています。中古で入手する場合は5,000~8,000円程度、新品だと3~6万円ほどになることもあります(海外ECサイトだとUSD 200~600程度)。

(3) 試運転・動作確認

  • 電源を投入し、リセット後に試運転
  • バックアップタイマの動作確認:製氷が45分以内に完了するか
  • 連続3回ほど製氷テストして、再び点滅・点灯が起こらないかチェック

今回は基板交換で見事に問題解決。氷が正常にできあがり、停止することもなくなりました。

基板以外にも、IM-25L-1でよく見られるトラブル部位をいくつかご紹介します。一つの部品が故障すると、連鎖的に他の不具合を引き起こすことも少なくありません。

白いヘッダーのテーブル
パーツ 症状・兆候 早期対応策
凝縮ファンモーター 高圧異常で氷が溶ける/運転停止 フィルターやフィンの詰まりを月1回以上チェック。羽根&モーターは3~4年で交換目安
給水電磁弁 水が止まらず常時オーバーフロー or 薄氷 逆止弁パッキン硬化が主因。分解清掃 or 弁Assy交換
アクチュエーターモーター 水皿が途中で止まる/E3エラーなどが出やすい グリス切れでギアが摩耗。半年毎の注油や点検を習慣化
水皿内部のスケール(カルシウム汚れ) 氷が小さい/製氷能力が落ちる クエン酸や酢酸系のスケール除去剤で定期的に浸漬洗浄

予防保守チェックリスト

  1. 週1回
    • フロントフィルターを外してホコリ除去、軽い水洗い
  2. 月1回
    • コンデンサフィンにエアブロー(風圧0.4MPa以下)
    • ドレンパン・水皿をぬるま湯+ブラシで洗浄
  3. 半年毎
    • 外付け給水フィルターのカートリッジ交換
    • アクチュエーターモーターのグリス点検
  4. 年1回
    • 専門業者による冷媒圧・リークチェック、絶縁抵抗測定

上記を実施するだけで、故障リスクは大幅に下がります。特にフィルター清掃は放置すると冷却効率が下がり、トラブルが多発しやすいですから要注意です。

製氷機が止まってしまった場合、まずは修理を試みるのが一般的です。ただし、年式や故障内容、交換部品の相場によっては新品や中古の買い替えのほうが安く済むケースもあります。特に次のような場合は、買い替え・買取を検討するのがおすすめです。

  • 15年を超える古い機種(主要部品の生産終了・入手困難)
  • コンプレッサー交換が必要になる(工賃含めて高額)
  • 冷媒系統の大きなトラブル(冷媒漏れ箇所が多数、修理が重複)
  • 基板交換しても不安定/複数のパーツが同時に故障

当社「氷の錬金術師」では、まずは修理のご相談に乗らせていただきます。修理コストが抑えられる場合は、適切な交換部品やメンテナンス方法をご提案可能です。一方、修理が難しい機種や、コストが合わない場合は高価買取で現金化する選択肢もあります。

「もう動かないから捨てるしかない…」と処分しようとしていませんか? 実は壊れた製氷機でも、再生・修理によって再び使える可能性があります。当社では壊れたままの状態でも積極的に買取を行っています。

高価買取のメリット

  1. 余計な処分費を節約
    廃棄するには産業廃棄物として処分費が発生する場合がありますが、買取なら費用負担もなく手間も最小限です。
  2. 地球環境にやさしい
    修理・再生して再び流通に回すことで、製氷機の廃棄を減らし、資源を有効に活用できます。
  3. スピード査定・先払い制度
    当社では最短24時間で査定完了し、合意後24時間以内に先払い(PayPay、メルペイ、銀行振込など)でのお支払いも可能です。お客様にとって安心でスピーディーな取引を実現します。

「廃棄処分を考えていたけれど、意外と値段が付くんだ!」と驚かれる方が少なくありません。まずはお気軽に査定をご依頼ください。

ホシザキ製氷機「IM-25L-1」の修理実例を中心に、代表的な故障原因や修理の流れ、メンテナンスの重要性を解説しました。基板交換だけでなくファンモーターや給水電磁弁、アクチュエーターモーターなど、製氷機は複数の部品が連動して動いています。トラブルの連鎖を防ぐためにも、早め早めの点検と適切な修理が肝心です。

しかし、中には修理が難しかったり、修理コストが割に合わないケースもあります。そんなときでも、当社「氷の錬金術師」なら壊れたままの状態での高価買取をおこなっています。まずは状況をお知らせいただき、修理も買取も対応可能な当社にご相談ください。

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  • 修理の目安が知りたい、部品取り寄せだけして自分で修理したい…など、どのような質問でも大歓迎です。
  • 最短24時間以内に返信し、そのまま見積もりや査定金額を先払いする形で進めることも可能です。

最後に

製氷機は飲食店の「縁の下の力持ち」。冷却効率や衛生管理がしっかりしていると、お客様に提供するドリンクや料理のクオリティも格段に上がります。ぜひ定期点検とメンテナンスを徹底し、「まだまだ使える!」という可能性を広げてくださいね。もし故障が深刻でも、「捨てるしかない」と思い込まず、一度私たちにご相談いただけたら幸いです。修理が可能であれば適切な方法を、どうしても直らない場合は高価買取という形でサポートいたします。

壊れた製氷機を「価値ある資源」として再生していく――。それが私たち「氷の錬金術師」のミッションです。お気軽にお問い合わせください!

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