
「A0(給水不足)が出て止まる。電磁弁かな?」
——お客様からの初報
今回は大和冷機 DRI‑25LMEで発生したA0:給水不足エラーの実例修理。
結論から言うと、原因は給水ではなく“機構側”。氷を作る前に水をためる水皿(給水皿)を上下させるテンションスプリングが破断し、所定の位置に水が溜まらない → 給水不足と誤判定していました。バネ交換のみで正常復帰しています。
症状の要約
- 機種:大和冷機 DRI‑25LME
- 表示:A0(給水不足エラー)
- 初期仮説:給水電磁弁の開閉不良、もしくは水圧不足
- 診断結果:水皿を支えるバネ破断(青丸部。写真参照)
- 処置:スプリング交換 → 試運転OK(連続サイクル安定)
下取り条件(本件の同時提案)
故障のままでも下取り2万円(送料は当社負担※条件あり)。「直す」か「現金化する」か、選べる体制で並走しました。
なぜ“A0=給水不足”が、バネ破断で出るのか
仕組み
- 製氷工程の最初に、水皿が上昇 → 所定位置で一定量の水を受ける
- 水位・位置などの条件が満たされると、冷却→凍結→落氷へ移行
- 水皿の位置がズレる/傾くと、水が必要量まで溜まらない
- 制御は「給水が足りない」=A0と解釈して停止する
今回は水皿を保持するバネが片側で破断。
その結果、水皿が水平を保てず必要な水位に達しない → 給水不足エラーA0。
重要ポイント
A0=必ず“給水系の故障”とは限らない。
「水が貯まらない」状態を広く検知しており、機構のズレでも発生します。
診断のプロセス(現場で実際にやった手順)

- 外部給水の一次チェック
- 止水栓の開度/水圧
- 給水ホースの折れ/潰れ
- ストレーナ(ゴミ詰まり)
👉 異常なし。給水自体は来ている。
- 電磁弁の開閉テスト
- 通電音・流量の有無
👉 問題なし。開閉はしている。
- 通電音・流量の有無
- 機構部の目視(上部ユニット・水皿・リンク)
- 水皿の水平・上下ストローク
- スプリングの有無・伸び・破断
👉 片側のバネ破断を確認(※写真の青丸部)。
- 部品交換 → 試運転
- 新品スプリングへ交換し、水皿の水平とストロークを調整
- 給水→保持→冷却→落氷までの連続動作を複数サイクル監視
👉 エラー消失/製氷量も規定レンジに復帰
オーナーさん自身でできる「一次切り分け」
※感電・漏水事故防止のため、必ず電源プラグを抜き、止水してから行ってください。迷ったら触らず写真だけでOK。
Step1:外部要因
- 止水栓が半開になっていないか
- 給水ホースの折れ・潰れ
- ストレーナ(網フィルタ)のゴミ詰まり
Step2:機構の目視
- 水皿が大きく傾いていないか
- バネ(左右一対)が外れ/伸び/破断していないか
- 水皿の上下が渋い(汚れ・スケール付着)
Step3:写真3枚をLINE送付
- 正面全体
- 型式ラベル(DRI‑25LME)
- 水皿とバネ周りの接写
→ これで初期診断の精度が一気に上がります。
修理:スプリング交換の勘所
- 左右同時交換が基本(片側だけ新品だと片寄りやすい)
- 交換後は水平とストロークを規定位置に微調整
- 水皿・リンクの清掃(スケール/ぬめり)で動きを回復
- 試運転は2〜3サイクル連続で確認(給水→凍結→落氷→排水のリズム)
価格の目安
部品代は小物クラスで済むことが多いですが、年式・ロットにより入手性は変わります。工賃や出張の有無で総額は前後します(現場状況で見積)。
同症状を招きやすい“周辺要因”と予防
- 水皿の負荷増:氷片の噛み込み、異物混入 → 定期清掃で未然防止
- スケール堆積:水質により動きが渋くなる → 半年に一度の内部洗浄
- スプリングの経年劣化:伸び/腐食 → 点検時に左右のテンション差を確認
- 庫内の油煙・粉塵:動作抵抗増 → 周辺環境の清掃と吸排気クリアランス確保
迷ったら“数字”で決める:修理 vs 下取り vs 入替
| 選択肢 | 向いているケース | 概要 |
|---|---|---|
| 修理 | 年式が合い、部品供給OK/営業継続を最速でしたい | スプリング交換+清掃調整で復活見込み |
| 下取り(本件提示:2万円) | 手放して現金化。移転や入替の足しに | 送料は当社負担※条件あり。撤去手配も併せて可能 |
| 入替(中古) | 年式が古い・不具合が複合・能力アップしたい | 需要に合わせて25kg級〜を提案。搬入〜接続までサポート |
現場で役立つミニSOP(保存版)
目的:A0(給水不足)発生時の初動〜復旧
前提:感電・漏水対策/写真共有
- 安全停止:電源OFF→止水→周囲養生
- 一次確認:止水栓・ホース・ストレーナ
- 機構確認:水皿の水平/バネの有無と状態
- 記録:表示・挙動・写真3枚
- 判断:修理/下取り/入替(当日中に方針決定が理想)
品質基準:連続2サイクル以上で落氷・排水・再給水が途切れないこと
まとめ
- A0=給水不足でも、原因は機構側に潜むことがある。
- 水皿バネの破断は小さな故障に見えて、サイクル全体を止める“大きな詰まり”。
- 今回はスプリング交換のみで復旧し、下取り2万円(送料当社負担)という出口オプションも提示。最短で店が回る道を、一緒に選びましょう。
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- 修理の可否と費用感、下取り2万円(送料当社負担※条件あり)、入替案まで24時間以内にご返信します
- 不動・エラー中OK。そのままの状態でまずはご相談ください
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