
「氷はちゃんと作られてるようだけど、なぜか落ちてこない…?」
こんな症状に心当たりはありませんか? 業務用製氷機では珍しくないトラブルの一つで、氷を剥がす除氷(収穫)工程がうまく作動しないと、せっかく冷却して作った氷がいつまでもプレートに張り付いたままになってしまいます。
今回ご相談いただいたのは、港区新橋の「CROSS ROAD Music & Sports BAR」様。店舗運営上、急遽氷が落ちなくなると営業に支障が出てしまうとのことで、当店にLINEで修理相談が入りました。結論としては、製氷機の温度センサーをアルミホイルで補強するだけでトラブルを解決し、通常どおり連続製氷ができるようになりました。
- 機種:ホシザキ IM-25L-1(25kg/日クラス)
- 症状:「氷自体は凍るが、受け皿(貯氷スペース)に落ちてこない」
- 対応方法:遠隔サポート(LINE)により、店舗側でセンサーを補強
- 作業時間:10〜15分(カバーとセンサーの取り外し→アルミホイル巻き→再装着)
- 費用:アルミホイルのみ(0円)
この記事では、どうしてアルミホイル補強が有効なのか、そもそもなぜ氷が落ちないか、そして修理後の成果などを詳しく解説します。似たようなトラブルでお悩みの方にとって参考になるはずですので、ぜひ最後までお読みください。
1. CROSS ROAD Music & Sports BARとは?新橋の音楽×スポーツBAR
まず、今回ご相談くださった「CROSS ROAD Music & Sports BAR」様について簡単にご紹介します。
- 店舗名:CROSS ROAD Music & Sports BAR
- 所在地:東京都港区新橋4-11-5 B1F
- アクセス:JR新橋駅 烏森口から徒歩4分ほど
- 特徴:音楽(特にMr.Childrenを筆頭とした邦ロック)とスポーツ観戦にこだわったバー
- 設備:150インチの大型プロジェクター、各種モニター、ライブ映像・スポーツ中継
店内コンセプト
- スポーツ観戦:Jリーグ・海外サッカー・プロ野球などを迫力の音量で楽しめる
- 音楽イベント:オーナーが大のMr.Children好きで、ミスチル縛りのDJイベントを開催
- お手頃価格:予算2,000円台からカクテルやビールを味わえ、おつまみや自家製フードも人気
こうしたバーでは常に氷が必要になります。ビールやカクテルだけでなくウイスキーやソフトドリンク、ウイスキーのロックなど様々なドリンクを提供しているので、製氷機が止まると営業に大きな支障をきたします。
2. LINEでの修理相談:氷はできるのになぜ落ちない?
相談のきっかけ
CROSS ROAD様から当店への連絡は、LINE公式アカウントへのメッセージでした。
「氷が作られているように見えるが、全く落下してこない。仕方なく手で剥がして使っている」という症状は、実際のバー営業では大変なストレスになります。
- 氷を剥がすのに手間がかかる
- 衛生面のリスク(直接氷に触れる場合がある)
- 追加の時間がかかりお客様を待たせる
- 最悪の場合、蒸発器が破損する可能性(無理に剥がすと金属部品が変形)
こうした切迫した状況の中、当店では遠隔でサポートできる可能性があると判断しました。
主なやり取りの概要
- ヒアリング:「氷が落ちないのはどんな頻度か?完全に落ちないのか、たまに落ちるのか?」
- 機種確認:「ホシザキIM-25L-1」
- 症状分析:氷が凍る→本来なら除氷工程で熱をかけて落とすのに動作しない?→おそらく温度センサーの感度不良
- 対処案:「上部カバーを外し、センサーを取り出してアルミホイルを巻く」→DIY修理
実はこのアルミホイル補強法は、温度センサーの感度をわずかに高める効果があり、一時的に精度を取り戻すことが期待できます。
3. ホシザキIM-25L-1の基本構造と今回の症状
ホシザキIM-25L-1は、1日最大約24〜26kgの氷を製造できる小型製氷機で、バーや小規模飲食店に人気です。冷却ユニット、蒸発器(プレート部分)、散水ポンプ、除氷バルブ、温度センサー(サーミスタ)など複数のパーツが連携して、定期的に氷を作り落とす工程を繰り返します。
今回の症状:氷はできるが除氷しない
- 散水→凍結工程は正常:氷が形成される(蒸発器にはしっかり氷がついている)
- 除氷工程(収穫工程)が始まらない:本来なら温水や加熱ガスが流れて氷が剥がれ落ちるはずだが、なぜか起きない
原因が温度センサーにある理由
- 収穫タイミング:蒸発器の温度が一定レベルに達したときに、制御基板が「除氷バルブを開けて氷を落とせ」と信号を送る
- センサーが鈍化:経年劣化や微妙なズレで、実際より温度が低い/高いと判断してしまい、除氷が始まらない
4. なぜ「氷が落ちない」?主な原因と温度センサーの役割
氷が落ちないというトラブルは、IM-25L-1に限らず多くの業務用製氷機で発生します。主な原因としては以下が挙げられます。
- 除氷バルブの故障:熱いガスや水を流す弁が開かない
- 収穫モーター(別機種):カムを回して氷を押し出す方式の場合、モーターが壊れる
- 制御基板の不良:信号を送る基板自体が故障
- 温度センサーの感度低下:本来のタイミングで除氷指令が出ない
IM-25L-1の場合は、加熱ガス+温水で氷を落とすシンプルな仕組みなので、センサー異常が最も多いパターンです。
温度センサー(ETサーミスタ)
- 蒸発器の温度を常に監視し、十分に氷が固まったら制御基板に「そろそろ除氷してOK」信号を送る
- 経年劣化で抵抗値がズレると、実際より温度が高い/低いと誤認し、収穫工程が起動しない
5. アルミホイル補強の手順:DIYで費用0円のセンサー修理
CROSS ROAD様には、当店から写真つきの手順をお送りし、スタッフの方が10〜15分程度の作業でトラブルを解決しました。その手順を簡単にまとめます。
- 上部カバーと周辺ビスを外す
- プラスドライバーで数本のビスを取り、保護カバーを外す
- 蒸発器の側面 or 上部に細い配線が2本伸びている
- 温度センサー(サーミスタ)の取り出し
- 配線の先端に灰色 or 白色シリコンで覆われた棒状のセンサーがある
- 長さ2〜3cm、直径3〜4mm程度
- センサー先端にアルミホイルを巻く
- 2〜3周ほどしっかり巻き付ける(熱伝導率が上がり、感度が微調整される)
- 破れにくいよう注意しながら密着させる
- 元に戻す
- センサーを元の位置に差し込み、外したビスとカバーを復旧
- 配線を傷つけないよう注意
- 動作確認
- 電源を入れて製氷サイクルを動かし、25〜30分後に氷が落ちてくるか確認
- 1サイクルしっかり確認できれば成功
効果のメカニズム

アルミホイルを巻くことで、センサー周囲の熱伝導が僅かに向上し、実際の温度変化を正確に読み取りやすくなります。経年劣化でセンサーが「冷えすぎ」or「温まりすぎ」と誤認していたのを補正するイメージです。あくまで応急処置ですが、多くの現場で成功例が報告されています。
6. 遠隔サポートの実際:画像と文章でやり取りして解決
CROSS ROAD様の場合、バーの営業中でなかなか時間が取れないとのことで、オーナー様とスタッフがLINEで随時やり取りを行いました。当店からは
- センサーの場所や外し方を示した写真
- アルミホイルの巻き方を写真で図示
- 作業後に確認すべきポイント(水漏れが起きていないか、配線を傷つけていないか)
を送信。スタッフが指示に従って作業し、最終的に「氷がちゃんと落ちるようになった!」と連絡をいただきました。

● 遠隔サポートのメリット
- スピード対応:作業手順をLINEですぐ送れるので、店舗の休業日を待たずに対応できる
- コスト0円:部品交換せずアルミホイルだけで補完できる
- 営業を止める時間が短縮:宅配修理や出張修理を待たず、その場で対処
もちろん、全ての場合に通用するわけではなく、センサー自体が切断・断線している場合や基板故障なら専門家の修理が必要です。しかし、今回のように感度の微調整だけで直る症例は珍しくなく、遠隔サポートが有効に働きました。
7. 修理後の成果:連続製氷成功で営業も円滑に!
修理後、CROSS ROAD様では氷が自動的に落ちる通常のサイクルが復活しました。オーナー様によると、
- 30分ごとに氷がしっかり落ちて貯氷スペースが満たされる
- 手で剥がす手間もなくなり、衛生面も安心
- お客様を待たせることなくドリンクが作れる
さらに、
- 追加費用が一切かからずに済んだ
- 店舗スタッフが空き時間でDIY作業しただけで完了
- もともと別機種の買い替えを検討していたが、まだ使えるとわかった
ということで、大変ご満足いただきました。
8. もしアルミ補強で直らない場合:本格修理や買い替えも検討
とはいえ、アルミホイル補強はあくまで応急処置の一種。以下のような場合は本格的な修理やセンサー交換、あるいは買い替えを検討したほうが無難です。
- センサーが完全に断線・腐食:抵抗値を計測すると正常範囲外(25℃時5kΩを大幅に逸脱)
- 基板が故障して収穫指令を出していない
- 収穫バルブ(除氷バルブ)自体が故障(ホシザキIM-25L-1では稀)
- 冷却系統が劣化し、氷が十分冷えない(氷が小さい、硬度が足りないなど)
こうした症状は、メーカー出張修理や業者による部品交換が必要で、2〜3万円ほどの費用がかかるのが一般的です。また、本体が10年以上経過しており、他のパーツもガタが来ているようなら買い替え+壊れた製氷機の下取りを活用したほうがトータル得になるケースもあります。
9. まとめ:すぐに諦めず、一度センサー補強を試してみよう
- ホシザキIM-25L-1で「氷が落ちない」ときは、まず温度センサー(サーミスタ)の感度不良を疑ってみる
- アルミホイル補強だけで数十分で復活することが多く、コスト0円で可能
- 遠隔サポートでも対応できる簡易DIYなので、業者の出張を呼ぶ前に試してみる価値がある
- 直らない場合は、本格修理や部品交換、買い替えを検討
今回のCROSS ROAD Music & Sports BAR様の事例では、バーの営業を止めずに素早く問題解決でき、追加費用もゼロ円という理想的な成果が得られました。すべての故障が同じ方法で直るわけではありませんが、「氷が落ちない=完全故障」とは限りません。まずは自分でできることがないか、そして必要なら専門家を頼るという姿勢が大事です。
▼ もし同じトラブルでお困りなら…
- 製氷機の型番と症状を把握
- LINEや問い合わせフォームで写真を送付し、遠隔相談する
- アルミホイル補強など、DIYでできる策があれば試してみる
- うまくいかない場合は修理 or 買取 or 買い替えを検討
「氷ができるのに落ちない」——この症状、センサーの微調整だけで救える可能性が充分あります。あきらめて手動剥がしを続ける前に、一度お気軽にご連絡ください。お店の安心・安全なドリンク提供のために、最適なサポートを行わせていただきます!
CROSS ROAD Music & Sports BAR — お店情報

- 住所:東京都港区新橋4-11-5 B1F
- 特徴:150インチプロジェクターでスポーツ観戦、ミスチル好きオーナーによる音楽イベント
- 予算目安:2,000〜3,000円台、カクテル・ビール・ウイスキー各種
- 営業:SNSや店舗でイベント告知中。問い合わせはDMまたはTELにて
修理完了後は通常営業に戻り、スポーツ観戦・音楽イベントで盛り上がっているとのことです!
▼ 今すぐ無料相談!LINEで写真を送るだけ
「氷はできるのに落ちない…?」
「アルミホイル補強で直るの?」
と半信半疑でも大丈夫。まずはお気軽に症状をお知らせください。あなたの製氷機がDIYで復活するかもしれません。
緊急時には当店の"遠隔サポート"が力になります!