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【修理か入れ替えか】ホシザキIM-35L-1が氷を作らない原因は水漏れ?フクシマFIC-A45KT 45kg製氷機への交換事例

「また氷ができなくなりました。前回と同じ壊れ方だと思います。」

以前にもご相談いただいた、栃木県のバーオーナーさんから届いたLINE。
お店を支えてきたのは ホシザキIM‑35L‑1(35kgタイプ)
20年以上働き続けてきたベテラン製氷機です。

前回はなんとか持ち直したものの、再び「氷ができない」症状が発生。
ここから、修理か?買い替えか? を一緒に考える長い旅が始まりました。


最初に伺った症状を整理すると、こんな状態でした。

  • 電源を入れると、コンプレッサーもファンもちゃんと動く
  • 透明ホースの中を水が循環しているのも見える
  • エラーランプは点灯していない
  • なのに、氷が落ちてこない

さらに詳しく聞くと、

  • ポンプモーターは触れないほど熱くなっている
  • 製氷皿(金属のマス)を触ると、しっかり冷えて霜もついている

つまり「冷え」と「循環」は一見問題なさそう。
それでも氷ができないとなると、製氷サイクルのどこかで“水”が足りなくなっている 可能性が濃くなります。


まずは、こちらのトラブル解決ページも見てもらいながら、
LINEで一つひとつ状態を確認していきました。

  1. ポンプは動いているか?
    → 透明ホースの中を水が勢いよく流れているとのこと。
  2. コンデンサー前面のアルミフィンから風が出ているか?
    → こちらも問題なし。
  3. 製氷皿(金属のマス)に霜がついているか?
    → ガチガチに冷えている。
  4. 20〜30分運転 → 電源オフ → 10秒後オンで氷が落ちるか?
    → 落ちてこない。

冷えるし、水も回るのに氷にならない。
となると、「水をためる箱」か「そこにつながるホース」 が怪しい。

そう伝えて、製氷機の内部写真を何枚も送っていただきました。


写真には、冷却板のすぐ下にある 黄色い箱 が映っていました。
ここが、製氷サイクルの要となる「ウォーターボックス」です。

  • 補給された水が一度ここにたまり
  • ポンプで汲み上げられ
  • 冷却板の表面にシャワーのように吹き上げられる

この繰り返しで、キューブアイスが作られます。

ところが、青い丸をつけてもらった部分をよく見ると…

  • 箱の角に くっきりとした亀裂
  • 接続ホースも、根元がパックリ割れている
  • さらに、その上から黒いテープで補修した形跡

実際に運転してもらうと、

  • 運転開始直後:箱には十分な水
  • 数分後:箱の水位がどんどん下がる
  • 下部トレイにはポタポタと水が落ちている

つまり、
氷を作るべき水が、箱やホースの割れ目から漏れてしまっている 状態でした。

これでは、ポンプが空回りしてしまい、センサーも「水が足りない」と判断してサイクルを止めてしまいます。


現場でできることは、できるだけやってもらう。
これが氷の錬金術師のスタンスです。

そこでまずは、

  • 亀裂部分を ガムテープでぐるぐる巻き
  • 漏れ具合を確認
  • どうしてもダメなら、ホースをまるごと新品に交換

という手順をご提案しました。

オーナーさんはすぐにホームセンターで径の合うホースを購入し、
写真を見比べながら、かなり綺麗に付け替えてくださいました。

結果──
水漏れはだいぶ減ったものの、氷はやっぱり安定して作られない。

ここまで来ると、

  • ウォーターボックスの見えない部分にもヒビが入っている
  • ポンプの回転が不安定になってきている
  • 電気系統にも疲れが出始めている

といった「複数の老化」が積み重なっている可能性が高くなります。

銘板を見ると、このIM‑35L‑1は 2002年製
20年以上、毎日の営業を支えてきたことを考えると、正直よくここまで動いてくれた…という年式です。


ここからは、感情だけでなく 数字 も出しながら相談しました。

1. 今のIM‑35L‑1を修理する場合

  • 宇都宮 ⇔ 石川の往復送料:約1万円
  • 修理+分解清掃・メンテナンス:2〜3万円前後(想定)
  • 合計:3〜4万円

メリット:

  • 設置寸法は変わらない
  • 操作にも慣れている
  • 水回りやポンプを新品にすれば、まだ延命はできる

デメリット:

  • 本体は20年以上前の個体のまま
  • 今回直しても、別の箇所が次々と壊れる不安は消えない

2. 同じIM‑35L‑1の中古に買い替える場合

これは、あえておすすめしませんでした。

  • 中古市場に出回るのは、同じくらい古い年式が中心
  • 弱点や劣化具合も似ていて、
    「壊れるタイミングだけリセットしただけ」 になりがちだからです。

3. 年式の新しい45kgタイプにステップアップする場合

そこでご提案したのが、
フクシマ FIC‑A45KT(45kgタイプ・2013年製)

  • サイズ:約630(W)×450(D)×800(H)
    → 今の設置スペースにピッタリ
  • 製氷能力:45kgクラスで、今より余裕のある氷量
  • 価格:送料込み90,000円
  • 保証:到着後1ヶ月

さらに、

  • 今のIM‑35L‑1は 下取り20,000円(送料別)

とさせていただいたため、最終的な負担額は

90,000円
− 20,000円(下取り)
+ 5,720円(こちらで立て替える下取り送料)
64,280円

となる試算です。


何度もやり取りを重ねた結果、オーナーさんの答えはシンプルでした。

「下取りと45キロタイプ購入でお願いします。」

  • お届け日:○月11日(12〜18時の間で時間指定)
  • 配送・集荷:アートセッティングデリバリー(旧ヤマト家財便)を利用
  • お届け先と、壊れたIM‑35L‑1の引き取り先は同じ店舗

集荷のWeb申し込みが少しややこしいため、入力に必要な情報はこちらからすべてお伝えし、途中で詰まりそうなら代わりに手配する準備も整えました。


集荷と発送の段取りがすべて整ったタイミングで、
オーナーさんからこんなメッセージが届きます。

「今使ってる製氷機、ほっといたら氷が作られて出てきました。」

長年使われた製氷機では、

  • ポンプが動いたり止まったり
  • センサーが時々ご機嫌を損ねる

といった“気まぐれな復活”が、実際によく起こります。

そこで私は、

「故障品としてメルカリやヤフオクで売ったほうが、
下取りより高く売れるかもしれませんよ」

と、正直にお伝えしました。

ですがオーナーさんは、

「いや、下取りのお話しちゃってるので大丈夫です!」

と、約束を優先してくださいました。

こうしてIM‑35L‑1は予定どおり当店に到着。
フクシマFIC‑A45KTは、宇都宮の新店舗で元気に稼働し始めています。


今回の一連の流れから、同じように悩んでいるオーナーさんにお伝えしたいポイントを3つにまとめます。

1. IM‑35L‑1で氷ができない時は「水の道」を最優先でチェック

  • 水を溜める黄色い箱(ウォーターボックス)
  • そこにつながるホース
  • テープで補修された跡

このあたりに 亀裂やにじみ がないか、まず疑ってみてください。
冷えとポンプに問題がなくても、ここで水が逃げていれば氷はできません。

2. 20年選手は「修理で延命」か「年式アップで安心」かを数字で見る

  • 年式:2002年
  • 使用環境:毎日フル稼働
  • ここ1〜2年でトラブルが増えている

こうした条件が揃うときは、3〜4万円かけて修理するか、6〜7万円で新しい年式に乗り換えるか を、落ち着いて比べてみる価値があります。

3. 壊れかけの製氷機にも「下取り2万円」の価値がある

今回のIM‑35L‑1も、そのまま捨てれば費用がかかる“産廃”でしたが、部品取りや再生品のベースとして 2万円の下取り価値 がつきました。

「処分費を払ってゼロにする」のか、「最後のひと稼ぎとして現金化する」のかで、キャッシュフローは大きく変わります。


  • 20年選手のIM‑35L‑1が氷を作らなくなった
  • 写真とLINEだけで、水漏れ・ホース割れ・ポンプの状態を一緒に確認
  • 修理か、同型中古か、45kgタイプかを数字で比較
  • 最終的に FIC‑A45KTへの入れ替え+IM‑35L‑1の下取り2万円 という選択に

製氷機のトラブルは、「修理・買い替え・撤去・設置」が一度に押し寄せてきて、オーナー一人では判断が難しいテーマです。

氷の錬金術師では、

  • まず現場でできるチェックを全部お伝えし
  • 修理のほうが得な時は、ちゃんとそれをお伝えし
  • それでも入れ替えるとなったら、下取りと配送まで丸ごとサポート

というスタンスでお手伝いしています。

もし今、あなたの製氷機が

「なんとなく不安定」
「修理代と買い替え、どっちがマシか分からない」

そんな状態なら、まずはスマホで数枚写真を撮って、LINEで送ってみてください。

今回のオーナーさんのように、今の一台と、これから10年付き合える一台 のバランスを、一緒に考えていきましょう。

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