製氷機メンテナンスと清掃

【修理事例】パナソニック製氷機SIM‑S3500B|電源が入らない“完全沈黙”からの復活劇

「まだ2020年製なのに、電源を入れても一切動かない――。」

今回お預かりしたのは、パナソニックのキューブアイス製氷機 SIM‑S3500B
見た目はきれいで凹みも少なく、「どう考えてもまだ現役で働けるはず」の1台でした。しかしスイッチを入れても、運転ランプすら点灯しない完全沈黙状態。多くのオーナーさんなら「もうダメだ、買い替えだな」と思ってしまう故障です。

氷の錬金術師では、このSIM‑S3500Bを 下取り25,000円(送料は当店負担) でお譲りいただき、回路図とテスターを使って徹底診断。結果は「基板故障」。基板交換で、見事に復活させることができました。

この記事では、

  • SIM‑S3500Bがどんな製氷機なのか
  • 「電源が入らない」時に考えられる原因
  • 実際にどのように診断・修理したのか
  • オーナーさんが損をしないための選択肢

を、解説していきます。


SIM‑S3500Bは、パナソニック(旧サンヨー)の 35kgタイプ・キューブアイス製氷機。アンダーカウンタータイプで、寸法は幅500×奥行450×高さ800mm、氷は28×28×32mmの角氷が1回30個ほどできるモデルです。

周囲温度20℃・水温15℃の条件で、1日あたり約37〜40kgの製氷能力を持つため、居酒屋・バー・カフェなど中小規模の店舗にはちょうどいいスペックの人気機種です。

新品定価は50万円台〜60万円台。中古市場でも状態の良い個体なら10万円前後で取引されることもあります。

つまり「電源が入らないから」といってすぐに廃棄してしまうには、あまりにももったいない価値のある機械なのです。


お客様からの第一声は、

「コンセントを挿してスイッチを入れても、
ランプもファンもコンプレッサーも、なにも動かないんです」

というもの。

  • ブレーカー:問題なし
  • コンセント:別の機器では正常動作
  • 電源コード:目立った断線・焼け跡なし

外観・配線をざっとチェックしても、明らかな破損は見当たりません。それでもまったく反応しない――こうなると、内部の電送系統 を一つひとつ追いかけていく必要があります。


1. 回路図を確認し、電気の“流れ”をイメージする

まずはSIM‑S3500Bの回路図を取り出し、「電源がどのルートで制御基板に届き、そこから各部品へ分配されるのか」を頭の中で描きます。

  • AC100V → トランス → 制御基板
  • 制御基板 → リレー → コンプレッサー・ファン・給水弁 など

この流れを理解しておくことで、テスターでどこを優先的に当たるべきかが見えてきます。

2. トランスまで電気が来ているか確認

電送ボックスを開けてテスターを当てていきます。

  1. 電源入力端子:AC100Vがきちんと来ている
  2. トランス一次側:問題なく電圧あり
  3. 二次側も仕様どおりの電圧を確認

つまり 電源からトランスまでは生きている 状態です。にもかかわらず、制御基板から先には動作の気配がない――怪しいのは、やはり基板そのもの。

3. 制御基板を目視チェック

基板を取り外して裏面までじっくり観察すると、写真のように一部のパターン周辺にサビと焦げ跡のような変色 が見られました。
さらに、電源系の回路を中心に導通チェックをすると、数カ所で断線(導通なし)を確認。

  • 水分や結露による腐食
  • 落雷や瞬間的な過電圧
  • 長年の熱ストレス

こういった要因が蓄積し、制御基板内部で電気が途切れてしまっていた と判断しました。

結論:
故障原因は制御基板。基板交換以外に根本解決は難しい、という診断です。


SIM‑S3500B用の互換基板を手配し、慎重に交換作業を進めます。

  1. 既存基板を取り外し、コネクタ位置をすべて記録
  2. 新基板を取り付け、配線を一本ずつ確実に差し込み
  3. 漏電・ショートがないか再確認してから通電試験

スイッチを入れると――

  • 7セグメントのデジタル表示が点灯
  • リレーの小さな「カチッ」という音
  • ファンが回り、しばらくしてコンプレッサーが起動

しばらく試運転すると、透明感のあるキューブアイスが次々とストックされていきます。
まさに「沈黙からの復活」。2020年製という若さを取り戻した瞬間でした。


基板故障がやっかいな理由は、症状のわりに修理費が高くなりがち な点です。

家庭用冷蔵庫の例でも、基板交換の出張修理は1.5万〜3.7万円程度かかるとメーカーが公表しています。
業務用製氷機は構造が複雑で部品も高額なため、部品代・出張費・作業費を合わせると 数万円〜10万円前後 になるケースも珍しくありません。

そのため、

  • 「修理見積が高くて悩んでいる」
  • 「メーカーに“買い替えを勧められた”」

こうした相談をいただくことも多いのです。


電源トラブルだからといって、必ずしも基板が壊れているとは限りません。以下のポイントは、オーナーさんでも比較的安全にチェックできます。

  1. コンセント・ブレーカー
    • 別の機器を挿して動くか
    • 専用ブレーカーが落ちていないか
  2. 電源コードのキズ・挟み込み
    • キャスターで踏んでいないか
    • 断線しそうな折れ曲がりがないか
  3. 周辺の漏水・結露
    • 電源部分に水が垂れていないか
    • 本体内部に水が回っていそうなら即停止

ここまで確認して原因が分からない場合、それ以上は無理をせず、必ず専門業者に任せてください。
100Vとはいえ、電源部分や基板周りは感電・火災のリスクがあり、素手でいじるのは非常に危険です。


今回のSIM‑S3500Bは、

  • 2020年製の比較的新しい個体
  • 外観もきれいでサビも少ない
  • 故障箇所は基板のみ

という条件だったため、当店では 下取り25,000円(送料は当店負担) でお迎えしました。
基板交換で無事に復活し、再びどこかの現場でおいしい氷を作り続けてくれるはずです。

ポイントは、

「電源が入らない=価値ゼロ」ではない

ということ。

とくにSIM‑S3500Bのような人気機種は、中古市場での需要も高く、故障していても 部品取り・再生品 として十分な価値があります。


  • 2020年製のパナソニック製氷機SIM‑S3500Bが、電源完全沈黙の状態で入庫
  • 回路図とテスターで診断した結果、故障箇所は制御基板
  • 基板交換により、再び正常に製氷できる状態へ復活
  • 当店の下取り価格は 25,000円(送料当店負担)
  • 「電源が入らない」故障でも、人気機種なら十分な買取価値がある

もしあなたの店舗でも、

  • SIM‑S3500BやSIM‑AS3500などのパナソニック製氷機が動かない
  • 修理見積が高くて、買い替えか悩んでいる
  • 壊れた製氷機を、できるだけ高く手放したい

そんなお悩みがあれば、ぜひ一度「氷の錬金術師」にご相談ください。

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